* category: ぼうけん
さくら、咲いて
2010.02.08
Mon
19:02

沖縄では桜が咲き始めています。
今週、太陽が出るのは今日だけという予報が影響してか、公園には幼稚園や老人ホームなど多くの見物客で賑わっていました。
沖縄の桜は寒緋桜(カンヒザクラ)といって、ソメイヨシノに比べ背が低く、花は濃いピンク色。花びらは頭ごとボトっと落ちるのが特徴です。
考え事をしながら公園をフラフラ歩いていると、すれ違いざまに介護士とおばぁの会話が聞こえました。
「おばあちゃん、きてよかったでしょ」
介護士の優しい呼びかけに、車椅子に乗ったおばぁは小さな声をしぼり出すように答えました。
「ありがとう」

なんか泣けた。
予報通り明日から6日連続で雨が降ったら、ほとんどの桜が散ってしまうでしょう。今日桜を見ることができて良かった。
桜と言えば、東京に住んでた頃を思い出します。
美しいソメイヨシノが咲く地で―
それはよく晴れたある日、友人の温温と渋谷をうろついてた時です。
「あの、すいません」
と、テレビ局のスタッフが声をかけてきました。
聞くと、とある回転すし屋さんを取材するのだが、店内が空いているため、お客さん役のエキストラをやってほしいということでした。
TVスタッフ「お寿司も普通に食べていてほしいんです、お代はコチラで出すので」
SPK「あ、でも今ごはん食べたばかり・・・」
温温「やります」
SPK「え? やるの?」
温温「当たり前やん。こんな機会ないって、はよ行こうぜ(ニヤリ)」
温温の電光石火な判断により、僕等はすし屋前の行列に加わりました。お店の前にはスタッフに声をかけられた一般人が続々と集まってきます。
即興エキストラは全員店内に通され、各々好きな席に着き、スタッフの合図で普通に食事をはじめました。
カメラを向けられている意外は普通のお寿司屋さん。
SPK「まあタダだし、食べますか・・・」
温温「そうやな」
とりあえず5皿ほど食べます。うん、美味しい。
スタッフ「じゃあ、あと5分後に私が合図したら皆さん同時に『美味しいーー!』と言ってくださいねー、ハハハ。それで撮影は終わりですので、よろしくお願いします」
SPK「あと5分だって。撮影ってけっこうスムーズに進むもんだね」
温温「そうやな」
(なんか、すし屋に入ってから温温が静かだな? まあいいか・・・あ、そういやワサビつけてなかった。)
そのお店はワサビを各席に設置せず、タッパーに山盛りにして回転ベルトの上に置き、お寿司と一緒に流すスタイルをとっていました。
ワサビを使いたい客はベルトからワサビタッパーを手に取り、好みの量を取り分けてからベルトに戻す、という寸法です。
(寿司に紛れてワサビ盛りが流れるってシュールだよなー)
そう思いながら流れてくるネタを観察しながらワサビを待ちますが、一向に流れてこないんですよ。
(どうしたんだろ?)
SPK「ねえ温温・・・! そ、それは!」
温温を見ると、
彼の目の前には7枚ほど詰まれたお皿。
その頂点に件のワサビ盛りが堂々と鎮座しておられました。
(こいつ・・・
この状態でテレビに映る気だ・・・!
)
思えば、声をかけられた時から何かやってやろうと企んでいたのでしょう。
なんて表情してやがる・・・っ 学校でもこいつのこんなマジな表情(かお)、見たことねぇっ・・・!
チラ・・・
SPK:温温、やるんだね
温温:おう
SPK:でも、他のお客さんがワサビを欲しがったらやばくない?
温温:大丈夫やろ。大概、ワサビは最初のうちで確保してるはずやし
SPK:なるほど・・・ちゃんとタイミングを計ったんだね
温温:おう。ワサビタッパーが目立つように、無理して7皿食べたんや
SPK:ちょうど顔の前にあるもんね
温温:あとはスタッフに気付かれないよう祈るだけや・・・
アイコンタクト読心法にてこんな会話を交わし、僕は何気ない顔で寿司を食べ、温温はワサビを目の前に食べてるようなそぶりを続けていました。

ハトの大群 ※気にしないでください。
撮影中、とぼけた顔でワサビ盛りを食べる温温と、僕以外誰もそれに気付かないまま回り続けるカメラ。
そして、ついにバレることなく撮影は終了したのです。
温温「いやー、貴重な体験やったね」
SPK「そうだねー、てかワサビのせいでムダに緊張した」
温温「ハハハ、無事に放送されるといいなぁ」
(まあ、あんなの映ったら大変だから、編集でカットされるだろ)
結果、おもいっきり映ってました。
ひとりだけワサビ盛り食べてる男がグルメ番組でさらっと流れてましたからね。温温と「映った! 奇跡だ!」などとおおはしゃぎでした。アホだ。
美しいソメイヨシノが咲く地で―
僕は友達とサクラになった。そして、彼はソメイヨシノにも負
けないサクラとして、花開いたのだ・・・
東京の(で)サクラ。
沖縄に帰ってきてからも、寒緋桜を見るたびに思い出すのです。

過去に温温が登場した日記
お散歩写真日記in中野!
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「だって、非常口がすごく広かったから…」
2010.02.06
Sat
01:21
そうそう、昨日、色々あって、とあるハイテクマンションで締め出されました。

ドアが開かない記念に撮った写真。
いやー、締め出された場所が非常口階段踊り場だったので、
マンションの中に入れないし外にも出られないというアホな事態で…普通に雨も降ってて大変でした。
この歳になって(おとなしくしてりゃ良かった)と反省するほどしょうもないことはないと思います。
皆も気をつけようネ☆
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節分だよ!
2010.02.03
Wed
12:17
はい、今日は節分ということでね、こんなマイナーなブログにもゲストがいらしてます。
紹介しますね、鬼さんです。
鬼:鬼です。
―鬼は外!
鬼:ちょっ! あいたたたいたいいたいいたい
―福はー内!
鬼:今だガオー
―鬼は外!
鬼:いたい、いたい。こりゃかなわん退散だ〜
―ありがとうございます
鬼:いえ
―毎年大変ですね
鬼:まあ、仕事ですからね
―これって仕事なんですか?
鬼:誇りを持ってやらせていただいております
―つらくないですか?
鬼:そりゃ最初は可愛い子供たちからも全力で豆をぶつけられるのがつらくて、痛くて泣いたりもしましたけどね。慣れたら気持ちいいですよ。
―そうですか。せい!
鬼:あいた!
―気持ちいいですか?
鬼:いや・・・幼児にぶつけられるのがいいんですよグフフ
―えっ。 ああ・・・変態ですね
鬼:いやいや、そういうことじゃないんですよ
―じゃあどういうことなんですか?
鬼:こどもたちが投げつけてくる豆は、純粋なんです。邪念がまったく込められていない。そんな豆を投げつけられると、なんだか清清しいし、私としても退散せざるを得ませんよね
―僕が投げつけた豆はどうなんですか?
鬼:ストレスが込められてます。こんなものぶつけられたら、私の邪(よこしま)な側面が逆に大きくなってしまいます
―なんと!
鬼:節分は鬼に八つ当たりをする日ではないのです
―なるほど。豆をまく側の気持ちも大切ということですね。しかし、毎年豆をぶつけられるとわかっているのなら、事前に逃げた方が良いのでは?
鬼:それはいけません。さっきも言ったようにこれが私の仕事です。社会はバランスによって成り立っていますので、私がいなくなっても、必ず第2、第3の鬼が生まれます。鬼という悪役がこの世には必要なんです。「福と鬼」に限らず「太陽と雨」、「美味い、不味い」「イケメンとアレ」など、相反する物同士が世界を成立させているのです
―だから、自分は必要悪だと言いたいのですか?
鬼:役割を果たしているだけです。バイキンマンがいい例です。彼の存在があるからこそ、アンパンマンたちは平和のありがたさを知ることができるし、悪に立ち向かうことで団結力も深まる
―なるほど
鬼:私は憎まれ役を買って出ている、ただそれだけなのです
―憎まれ役・・・
鬼:いつかはあなたもその役を担わなければならないのですよ
―そういえば、幼少時に保育園のバスの運転手さんが、節分で鬼役をやってくれたっけ。
鬼:SPK君、本気で豆を投げつけてましたよね
―運転手さん、「ワシに豆をぶつけた子はもうバスに乗せん!」てマジギレしてたなー懐かしい
鬼:いい大人でしたね
―そうですね・・・今日はありがとうございました。最後に、もう1度アレやっときましょうか
鬼:ああ、やります? え?ちょ、何それ? すごい大豆!
―鬼は外!
鬼:ぐわーっ!
―福はー内!
鬼:うっ・・・まだまだ〜
―鬼は外! 鬼は外!
鬼:がわーー! バイバイキーーーン!
・・・というワケで鬼さんでした。憎まれる大人っていうのは、確かにちゃんとお手本だったりするのかもしれませんね。良い意味で厳しい先生とか。
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雪の思い出だけどそんな美しくない
2010.02.02
Tue
11:39
本州では「雪がいっぱい降って交通機関に影響」というニュースで賑わっていますが、
沖縄はマイペースに暖かいです。
昨日は半そでの人もいたくらい。
僕は冬の寒さが好きなので、複雑な気分です。
地元では天変地異でも起こらない限り、雪が降ることはありません。
なので、県民の多くはテレビを通してしか雪を知りません。
特に自力で航空券を買うことが難しい子供達は、沖縄で生活する限り縁のない雪に対して、憧れの気持ちを抱きながら冬を過ごすのです。
もちろん、僕が子供の頃もそうでした。
「おい、タツヤは冬休み北海道行ったってよ!」
「うそ!?」
「雪降ってた?」
「雪ってどんな味するの? 甘いの?」
このように、北海道へ旅行をした生徒は休み明けのヒーローです。
タツヤから「雪は水の味がした」という、ちょっと考えれば当たり前すぎる答えにも子供達は
「そうなんだ・・・カキ氷みたいなもんなのかな」
「そのままお皿に盛ってシロップかけたらカキ氷になるってことだよね? いいなあ」
などと無邪気すぎる会話を交わすのです。
そんな会話を聞きながら、僕も雪へと思いを馳せていました。
ホント言うと、幼少時に親に連れられて東京へ行った際、雪を見たことがあったのです。
しかし、それは凍った雪で足をすべらせ派手に転んだ拍子に生えてきたばかりの前歯を折り、
連れて行かれた歯医者さんで半分残った歯をペンチで強引に抜かれるという全然自慢できない思い出だったので、黙ってました。
アレはなかったことにして、改めて雪と感動の対面をしたいな・・・
そんなことを考えていると、担任のY子先生がニコニコしながら教室に入ってきました。
見ると、なにやら雪だるまの形をした発泡スチロールケースを重そうに抱えています。
「みんなおはよ〜」
「おはようございます」
「先生、なにそれ?」
「んっふっふ、これはねー、雪です」
「雪?」
「なんと、北海道のお友達が皆さんに雪をプレゼントしてくれたのです!」
どうやら北海道の小学生が、グラウンドとか山田さんちの屋根に積もった雪をこのケースに詰めて沖縄に贈ってくれたと、そういうことのようです。
「こ、このケースに雪が・・・」
息を飲む生徒たち。ついに、憧れの雪と感動の初対面です。しかも北海道産。
「みんな良い? 開けるよ・・・ジャーン!」
今思い出すと、お茶目な先生で良かった。いや、それは置いといて、誰よりも嬉しそうな先生が率先してケースを開けて、雪を皆にみせました。
「こ、これが雪か」
ケースいっぱいにしきつめられた雪は溶けないように最大の配慮がなされたのでしょう、ほとんど氷になってました。
「氷みたいだな」
「う、うん」
それでも雪は雪。教室のこどもたちは小さなケースに集まり、恐る恐るさわったり、口に運んだりしたのです。
「SPK、雪だぜ、雪」
「うん、固いね」
「なあ、これで雪合戦しようぜ!」
「え? これだけの雪で?」
「わかってるさ、1球だけ投げ合おうぜ」
シュウゴはずっと雪合戦に憧れていたようで、どうしても雪玉を友達と投げあう思い出が欲しかったようです。そして、その気持ちは少なからず僕も持っていました。
「よし・・・やるか!」
「おっしゃあ! 勝負だ!」
僕とシュウゴはケースから一握りの雪を掴み取り、廊下へと飛び出しました。
お互い3メートルほど離れ、睨み合います。
「いくぞ!」
「おう!」
手持ちはたったの1球。この1球は確実に相手にヒットさせねばならない。
夢にまで見た初の雪合戦。負けるわけにはいかない・・・
シュウゴと僕の一騎打ちは静かに始まりました。
(シュウゴは絶対に先制攻撃をしかけてくる。それをかわして、カウンターだ・・・)
「くらえSPK! おりゃ!」
ビシュ!
「うわ!」
べチャッ!
よしかわしたぞ! 今だ!
「うりゃー」
ドシュ!
「うおっ」
バシン!
「な、なんなの!?」
「あっ」
僕が投げた雪玉は、たまたま通りがかった隣クラスの担任に命中してしまいました。
「顔がブルドックに似てる」と評判の中年女性で、
彼女自身もそれを気にしているらしく「犬」や「ブルドック」というキーワードに過剰反応することで知られる、ヒステリックな先生です。
シュウゴなんて、以前彼女の前で「みすずはブルドック飼ってるんだって?」という会話をしただけで往復ビンタされましたからね。ちょっとひどい。
「あんたたち廊下でなにしてるの!」
「ご、ごめんなさい」
「SPKくん、気をつけなさい。顔に当たったりしたら大変よ」
(そうだな、顔に・・・ん? 顔?)
「ブル・・・先生、今日は顔が小さいね。痩せたの?」
「まあ!」
この頃は女の人が「痩せた」「顔が小さい」というキーワードで喜ぶ心理をわかってなくて、天然でそう尋ねたのですが、これにいたく喜んだブルドックは雪玉を当てられたことも忘れて上機嫌に。
「SPKくん、君は良い子ね。おやつをあげましょう」
そう言うと、彼女はポケットからごそごそとアルミホイルに包まれたコーンフレーク(プレーン)を取り出し、僕に手渡しました。
「あ、ありがとう(うわーなんだこれ)」
「いいのよ」
「SPK、なんだそれ! ブルドックのエサか! ハハハハ」
「なんですって!」
バチィン!
「ウブッ」
「バカ! シュウゴ、ブルドックって言うなよ」
「アンタも言ってるわよ! せい!」
バチィン!
「ブッ」
しまった・・・
廊下で雪合戦をした僕とシュウゴはブルドックに「ブルドック」と言ってしまったせいで、ふたり仲良く鼻血を出したのでした。
僕にとって、2つ目となる雪の思い出。うん、どの角度から見ても全然美しくない。
本州にいる皆さんも、雪によるケガには充分気をつけてくださいね!
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9個下の女の子とデート?
2010.01.30
Sat
16:41
先日、18歳の女の子とカラオケいってきました。
え? あ、ちがいますよ?
なにが違うのかはハッキリしないまま謎の弁解をしちゃいましたが、
女の子とデート的な状況は久しぶりで、いかに自分がデート下手なのか再認識する出来事となりました。
今日は、その時相手と交わした会話を中心に紹介します。内容はちょっと変えてますけど。
ダラダラと長いので、お時間ある方はどうぞ!
その日は男友達であるSの買い物に付き合う約束してたんですけど、彼は前日「親戚も連れてくるからー」とか言ってたんです。
で、まあそれは気にせず待ってたらその親戚だけが待ち合わせ場所にやってきた・・・と、それが18歳の女の子だったんですね。
知らない若い子が「SPKさんですか?」とかライトに声かけてくるんだもん、おじさんビックリした。
「ああ、Sの親戚っていう・・・」
「Sニーニーは仕事入ったとかでどこか行っちゃいました」
「ええっ、遅れてくるとかじゃなしに?」
「今日はこないって言ってました」
「あいつ、自分から誘っておいて・・・それをわざわざ伝えにきてくれたの? ありがとう」
「あ、いえ」
「・・・」
「・・・」
? あれ?
「ん? どうしたの?」
「あ、い、いえ」
「コーヒーでも飲もうか?」
「あ、ハイ」
なんかお茶することにしてしまった・・・
この感じ、たぶんこの子はSから「ふたりで買い物してきたら?」とか言われたんだと思います。
でもまあ、Sはこの子を僕に紹介するつもりで今日ドタキャンした訳ではないと思うし、小1時間ほどお茶したら帰そうかなーって感じで、近くのカフェへ移動したのです。
〜カフェにて〜
「名前はなんていうの?」
「玲です」※仮名
「玲ちゃんはコーヒー飲めるの」
「うん、でもどれを注文したらいいかわかんない」
「ウインナーコーヒーにしたら」
「え? ウインナーがコーヒーに入ってるの?」
「いや、ホイップがコーヒーの上に乗ってる」
「へえ、じゃあ、なんでウインナーって名前なのかな?」
「ウイーン風コーヒーって意味だったはず」
「そうなんだー、じゃあそれ」
「わかった。すいませーん・・・ウインナーコーヒーふたつお願いします」
「ウインナーって・・・フフ、おかしい」
「うんおかしいよねー、確かに」
「うん・・・SPKさんって、テンション低いですね」
で・・・出たーーー! 初対面の女の子に言われてはいけないセリフをいきなり言われてしまいました。
「それ、よく言われるんだよねー。どうしたもんかね」
「うーん、なんか、オーラのテンションから低いですもんね」
(オーラから?)
「学校は楽しいかね」 ※SPK秘伝「面倒になったらそ知らぬ顔で話を変える」
「え? 学校? あ、ううん楽しくない」
「楽しくないの? 玲ちゃんは可愛いからモテそうだけど」
「うーん、話が合わないっていうか」
「男子の話はつまらない?」
「うん。みんな子供だから。興味ない話ばっかりしてくる」
「興味ない話ってどんな?」
「部活とか、テレビとか」
「つまんないか」
「うん」
「部活の話は今しかできないよ」
「あたしは部活してないし」
うーん・・・かなりドライな女の子みたいです。
僕としては、玲ちゃんの言い分よりも、可愛い女の子を前にうまく話せない男子の気持ちの方がよくわかるのですが、
だからと言って「じゃあお前が盛り上がる話しできるんかい」などといじわるを言うわけにもいきません。
まあ、そこは男子が頑張るとこだよな・・・結果うまく話せなくても・・・と微妙に納得しつつ話を続けます。
「SPKさんって何歳なの?」
「ん? Sの3個上だよ。27歳」
「27! 老いてると思ったー、色々」
「そうだろう、ハハハ」
なんか失礼なことを言われた気もしましたが、傷つくのが怖かったので流しました。
でまあ、こんな雑談を1時間ほどして、「もう帰ろうか」と席を立とうとした時です。
「あ、え? 帰るの? 買い物は?」
「買い物?」
もう、今自分の行動を振り返るとホントダメだなSPKはって思うのです。
女の子とふたりきり、こんな機会は滅多にないのですよ。
だから、ここは気を利かして「せっかくだから、ふたりで商店街でもブラブラしようか」とか言えばいいのに、
それをせずに「お茶飲んだからもういいかな、帰ろう」と判断してしまうのはなぜだ。激しく自分自身に問いかけるも答えは一向に返ってこない。
「う、うん・・・」
ここで玲ちゃんの戸惑いを見て、アホな僕はやっと「あ、この子まだ帰りたくないのかな?」と気付きました。
(そうか、こういう時はこの子の買い物に付き合ってあげなければいかんよな・・・)
「あ、ごめんそっか、玲ちゃんも買い物したいよね。ちょっと歩こうか」
「ううん、お金持ってきてないから、買い物はいい」
「そうなの」
まあ、バイトしてないって言ってたし、ホントにお金ないんだろうな。
でもこのまま帰るのはつまらない・・・ときた。
うーん
「あ、じゃあ映画観ようか、映画」
「映画! でもお金」
「いいよ別に。出すし」
「ありがとうございます!」
(あー良かった。映画を観たらお茶でもして帰そう)
「あ、SPKさん・・・」
「なに?」
「あたし・・・やっぱりカラオケがいいです」
(えーーーっ
カラオケ・・・)
「ああ、いいよ全然」(震える声で)
「やったー」
9個下の女の子とカラオケ。幸せなヴィジョンが全く目に浮かびませんでしたが、断れずにずるずると引きずられるままカラオケボックスへと移動しました。
〜カラオケにて〜
「SPKさん、最初の1曲目は男の人からどうぞ」
「あーハイハイ。何かリクエストある?」
「エグザイル」
「いや、ごめんちょっと知らないんよ。存在は知ってるけど」
「じゃあ、青春アミーゴ」
「あ、知ってる」
言われるがままに青春アミーゴを歌います。
もうね、僕すごい音痴なんですけど、
玲ちゃんが隣で気をつかって笑顔で手拍子とかしてくれて、なんか泣きそうになりました。
「次あたしだね。リクエストあったら聞くよ?」
なんか、カラオケにきてから随分強気です。たぶん歌に自信があるのでしょう。
実際かなりうまく、僕は感心しながら彼女の歌に聞き入ってました。
「なんか、私の知らない歌でもいいから歌って。この機会にレパートリー増やしたいから」
「そうかい」
うーんどうしよう。さすがにもう「与作」とかできないしなぁ。
ちょっと悩んで、「はじまりはいつも雨」を歌います。好きな曲だし、そういや歌ったことなかったから丁度いいや。
チャララー・・・
「きみに会う日はー不思議なくらいー」
うわ、玲ちゃんの顔! すごいつまらなさそう!!!!
しまったー。これ、アレですよ。
「歌いたい曲を歌っていいんだよ」って言うからドラゴンボールの歌をチョイスしたらドン引き現象ですよ。
空気読めてなかった。
アイドル系の歌をチョイスすればよかったのか・・・!
この後も負けずに『世界でひとつだけの花』や『卒業写真』など予想できないラインナップを披露するも、どれも受けはイマイチでした。
でも、笑顔で「大丈夫、楽しいよ」と振舞う玲ちゃん・・・
なんていい子なんだ・・・
あれ? なんかドキドキしてきた・・・
彼女は綾香や椎名林檎などを次々と完璧に歌います。
それにしてもうまい・・・ついさっき芽生えたドキドキ感を忘れてしまうほどのうまさです。
彼女の歌に聞きほれること3時間、僕等は大満足でカラオケボックスをあとにしたのでした。
最初は9個下ってことで戸惑ってたけど、なんだかんだ大丈夫なもんだな。さて、お茶でもごちそうして帰すか・・・
その前に、今日会った時から気になっていることがあるんですよねー・・・
「ていうか、玲ちゃんさ」
「なに?」
「なんでそんな離れて歩くの?」
「周りの人に、カップルと勘違いされたら困るから」
ギャーーー!
「な、なるほど・・・」
「うん。あ、イヤって訳じゃないよ? けどさ、知り合いに見られたら、説明するのめんどいし」
「そうだね。じゃあもう帰ろうか!」
「え? でもまだ時間・・・」
「送るよ」
というワケでね、この日の感想としては、
もう少しソフトに言って欲しかったなと。いや、悪気はないってわかるけどね。
やっぱり若い子は怖い、そう思ったのでした。
皆さんは週末、デートしますか?
例え意中でない異性と行動を共にする機会があったとしても、
相手にかける言葉は選ぶことをオススメします! お願いします! ※謎の懇願
では良い週末を☆






